アニメーターのための演技発見術~どうやって俳優や演出家はシーンに必要な動きをつくりだすか?~
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※本動画は過去に開催された講座のアーカイブ動画です
※本動画の視聴期間は30日間となりますのでご注意ください
台本から、物語やシーンや人物を語るために必要な演技としての動きを、いかに見つけるか、その方法、技術を学ぶ!
台本を要素として理解、分解し、どのように演技を調整して、演技としての動きを見つけ出していくのかを、具体的な技術と方法を解説します。
身体がどのように動くと、シーンで伝えるべきことがストーリーや表現として、伝わりやすくなるかを学びます。
シーンが求めるものを理解することで、物語全体の中で、このシーンでは何が必要か、この人物に必要な動きは何かを把握し、調整することができます。
さらに、それぞれの技術や方法をメーターや軸、場面など数や文字で具体的に簡略化して説明することで、常に使える道具となります。
台本の理解と表現をどのように行うか、生身の俳優が演技を捉えるために、調整するために行っている方法について、補足映像を見ながら実践的に解説します。
【カリキュラム】
■講義の前フリ、および説明(演技の区分など)、前段
・講師の自己紹介
・前フリとしての説明。演出家、映画監督、生身の俳優がいかに演技を見つけているか。演技とは。演技における動きとはなにか。
・いる演技と見せる演技の違いなど、日本と海外の違いについてなどの説明。
■シーン内における要素や動きを見つける方法
A:シーン内の要素から演技、そして、動きを見つける技、方法。
(1)【見出し=場面】をつける。(何が語られ、何が中心なのか重要なのかを視覚的にする方法を理解する)
(2)【軸】を見つけ出す。(見る方向で、何について話しているかが見えてくる)
(3)【肝=○○】となるポイントを見つける。(山谷、メリハリを設定、音楽的にシーンの強弱をつくる)
■演技や表現の調整方法
B:Aの内容の調整方法。(Aの内容を細分化、または拡張化する)
(4)物語における様々な起伏に、【メーター】をつける。
(心情をボリュームスイッチのように、目盛りで理解する。目盛りにより、さまざまな度合いを調整や調節をする。)
・細部へ目盛りをつけていく(シーン内、セリフ内、体や物へと目盛りをつける)
・目盛りのためのリアリティラインを理解する。(ジャンル、世界観、文化、設定に目盛りをつける)。
【対象者】
アニメーター、アニメ演出家など
Chapter List
Profile
菱沼 康介(ヒシヌマ コウスケ)
映画監督・脚本家・演技コーチ
東京都出身。平成ゴジラシリーズの脚本家の三村渉に師事し、平成ゴジラシリーズの企画スタッフなどで映像界入り。劇場版の『ウルトラマンティガ&ダイナ&ガイア』、『仮面ライダー響鬼』などの特撮だけでなく、映画家と称し、映画、CM、MV、TV番組、舞台作品などを手がける。(スタッフとして大河ドラマや映画『スパイ・ゾルゲ』など多くの映像作品に携わる)
26歳で自主製作した映画『つづく』で、ぴあフィルムフェスティバルのグランプリを受賞。現在まで国内・北米・豪・印・伊で90以上の映画祭に選出され、米LA・印・伊のグランプリ6冠含む51冠を獲得。2020年、『犯罪×少女』シリーズ第2作『恐喝少女』が北米Amazonに購入され、『BLACKMAIL GIRL』として配信される。北米発売は三作を数えている。
主な監督作品には山田風太郎原作の『くノ一忍法帖 影ノ月』やゾンビ漫画の実写化『ライフ・イズ・デッド』、オリジナル映画の『恐喝少女』などがある。
また、演技コーチとしても定評があり、斎藤工、三浦透子、武井壮、金澤美穂なども受講している。
▽菱沼康介ブログ【丸い卵も切りよで四角】
https://blog.goo.ne.jp/monndori
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