アニメーターのための演技発見術~演技と物語の融合と演技の取捨選択~

About


※本動画は過去に開催された講座のアーカイブ動画です
※本動画の視聴期間は30日間となりますのでご注意ください



本講義では、キャラクターの演技をどのように見つけ、発展させるかに焦点を当てます。演技と物語の融合、すなわち「芝居」をどのように実現するか、また、多くの演技の中から最適なものをどのように選択するかについて学びます。

さらに、映像を通じて物語を語る際に役立つ、効果的な演技づくりの方法についても探求します。


【カリキュラム】
■服と裸と心
1. 体と心
制服警官の例を用いて、体と心の関係性を探る
 -心と体(服と裸)の区別
 -外見から伝わる情報と、内面の表現
 -表現の隠蔽と露出
 -服、体、心の三要素の分析

2. ベクトル
意識の方向性についての考察
 -他者への見せ方と自己表現の服装
 -外部と内面への意識の向き
 -意識の方向性を示す矢印の使用

3. 服を着る理由
人間の行動原理の解析
 -人間の脳の機能とその影響
 -演技を本能的な機構に適用
 -ミラーニューロン、シンクロ、思考プロセスのモデル、予備動作などの概念

■器と料理
1. 映えと盛り
食事の視覚的魅力と実用性
 -視覚的魅力と食欲の関係
 -実際の味覚への適応
 -提供方法の選択

2. 集散
映像内での動きの配置
 -画面サイズによる制限とその活用
 -動きの集中と分散
 -物語の進行に合わせた動きの調整

3. オノマトペ・形容
感情や行動の表現方法
 -擬音語・擬態語の使用
 -感情や行動の差異化
 -目盛りの応用

4. 真面目と面白
演技のムード作り
 -演技の調整とジャンルの理解
 -演技のメーターと調整方法
 -ジャンルに応じた演技の選択

■調理と素材
1. ライトモチーフ
物語のテーマや人物の強調
 -テーマや人物の繰り返しで強調する
 -観客による発見の促進
  例:『バック・トゥ・ザ・フューチャー』における行動パターンの繰り返し
 


【対象者】
アニメーター、アニメ演出家など

Info

公開日:2024年11月06日
合計時間:
価格:13,200円(税込)

Profile

菱沼 康介(ヒシヌマ コウスケ)

映画監督・脚本家・演技コーチ

東京都出身。平成ゴジラシリーズの脚本家の三村渉に師事し、平成ゴジラシリーズの企画スタッフなどで映像界入り。劇場版の『ウルトラマンティガ&ダイナ&ガイア』、『仮面ライダー響鬼』などの特撮だけでなく、映画家と称し、映画、CM、MV、TV番組、舞台作品などを手がける。(スタッフとして大河ドラマや映画『スパイ・ゾルゲ』など多くの映像作品に携わる)
26歳で自主製作した映画『つづく』で、ぴあフィルムフェスティバルのグランプリを受賞。現在まで国内・北米・豪・印・伊で90以上の映画祭に選出され、米LA・印・伊のグランプリ6冠含む51冠を獲得。2020年、『犯罪×少女』シリーズ第2作『恐喝少女』が北米Amazonに購入され、『BLACKMAIL GIRL』として配信される。北米発売は三作を数えている。
主な監督作品には山田風太郎原作の『くノ一忍法帖 影ノ月』やゾンビ漫画の実写化『ライフ・イズ・デッド』、オリジナル映画の『恐喝少女』などがある。
また、演技コーチとしても定評があり、斎藤工、三浦透子、武井壮、金澤美穂なども受講している。

▽菱沼康介ブログ【丸い卵も切りよで四角】
https://blog.goo.ne.jp/monndori

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