上手いエフェクトアーティストのエッセンス ~ソフトウェアに依存しない上手いアーティストに共通しているロジック~
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※本動画は過去に開催された講座のアーカイブ動画です
※本動画の視聴期間は2024年12月31日(火)までとなりますのでご注意ください
講義の内容
私は約10年間、エフェクトアーティストとして活動してきました。
その間、周りの優秀なエフェクトアーティストたちを観察し、彼らがなぜ優れた技術を持っているのかを深く考え続けてきました。そして、私自身の技術向上はもちろんのこと、リードやスーパーバイザーとして後進のエフェクトアーティストたちの教育にもその知見を活用してきました。
私が気づいたことは、上手なアーティストはある特定のことを自然と身につけているということです。
しかし、これらは結局のところスキルであり、ロジックに落とし込むことができれば、誰でも習得可能です。
本講座では、ツールやソフトウェアに依存しない、時代を超えた「なぜ上手いのか」というエッセンスを、私なりにまとめたものをお伝えします。
さらに、ここで学べる多くのポイントは、エフェクトだけでなく、ライティングやテクスチャリング、ルックデベロップメント、マットペインティングなど、他の専門分野にも適用可能です。
◆視聴期間
視聴期間:2024/12/31まで
※視聴期間を過ぎると視聴することができなくなるのでご注意ください
※視聴期間は購入日に関わらず2024年12月31日(火)までとなります
(例)12月31日に購入しても視聴できるのは12月31日までとなります
(コンビニ決済の場合でも視聴期間を過ぎると視聴できませんのでご注意ください)
カリキュラム
■イントロダクション
ソフトウェアや時代に影響しない良いエフェクトアーティストとは。
■エフェクトが上手い人のロジック全体像
上手い人はどうして良い絵を早く出せるかというロジック全体像です。
■均一なランダムを避け、低周波数のランダムと構造
良いエフェクトに欠かせない要素とその習得方法を解説します。
■クライアントのリテイクの考え方
スーパーバイザーやクライアントからくるリテイクノートの扱い方。
■バージョンを重ねるスピードの差
テストレンダリングのリテイクを重ねる際の注意点、重い・使いづらいセットアップの考え方など。
■テストレンダリングする前に何をなぜレンダリングするかを意識する
上手い人はテストレンダリングをする際の目的やロジックがしっかりしている。
■バージョンを重ねるスピードの差
テストレンダリングのリテイクを重ねる際の注意点、重い・使いづらいセットアップの考え方など。
■自然なエフェクトとは?
シミュレーションに関わらず物理法則に基づくエフェクトは、物理的な「自然」の考慮が必要。
■参考資料に関して
上手い人は想像以上に参考資料(レファレンス)を使用しています。レファレンスの考え方を解説します。
■リテイク毎に前に進んでいるか
上手い人はリテイク毎に必ずクオリティを前へ進めます。その裏にあるロジックを説明します。
■ウェッジをしない理由
ウェッジ(パラメータを機械的に変えてテストレンダリングを数多くレンダーファームに投げること)を多用すると、長期的にエフェクトアーティストとしての成長が鈍ります。
■プレート、ショットの考慮
エフェクトはテクニカルな要素は避けられないため、技術的なことに頭が行き過ぎる傾向にあります。そのため本来一番大事なカットの意味やプレートに対する自然さを見失うことがよくあります。プレートやショットの考慮を説明します。
■テクニカルな問題が作業の妨げになった時の考え方
特にエフェクトとはテクニカルな問題が多発します。ここで大事なのは、誰でもこのテクニカルな問題は発生しているのですが、なぜシニアアーティストは問題が無いかのように作業できるのかを説明します。
Profile
坂口 亮/VFXスーパーバイザー/CGディレクター(Scanline VFX)
ハリウッドVFX業界でインターンから20年キャリアを積み、現在はスキャンラインVFXにてVFXスーパーバイザー及びCGディレクターを務める。
VFXスーパーバイザーとして映画、ドラマ制作のプリプロ、プロダクション、ポスプロに関わりVFXの統括、CGディレクターとしては会社の技術管理、スーパーバイザーの教育など会社のスキルアップにも貢献している。
第80回アカデミー賞科学技術賞受賞、視覚効果協会VESアワードノミネート、アカデミー会員。
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